夢日記 アドバンスドスタイル Ver.2.0

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あるフライトの記憶

その日、上海浦東国際空港は混んでいた。
いや、ターミナル内じゃなくて、誘導路の話。
ターミナルはむしろ空いていて、がらんとした薄暗い喫煙所はどことなく不気味に感じた。

僕らグウタラ学生4人組を含む多くの乗客を乗せた全日空の東京行きは、見事に滑走路の空き待ち渋滞にはまっていた。
結局離陸したのは出発予定時刻から45分後。
搭乗までは遅れがなかったから、ほぼ45分遅れの出発ということになる。

まあ別に僕らが急いでるはずもなく、到着も昼過ぎだから、どうってことなかったけど。

上海と日本は近い。
離陸後20分で巡航高度に達したかと思うと、もうパーソナルモニターのフライトマップには対馬が映っている。
さらに驚いたのは、出発時の遅れを取り戻すべくエンジンを吹かしまくっていたこと。
普通、旅客機の巡航時における出力は驚くほど控えめで、それでも対地速度900km/h近く出る。
フライトマップの表示を見てびっくりした。なんと、1000km/h近くまで出ている。
そりゃそうだ、上昇中かと思えるくらいのエンジン音が聞こえているのだから。

機内食(もちろん僕のビールも!!)が運ばれてきたのは、長崎の上空だった。

結果的に成田には15分遅れで到着した。
何と30分もの遅れを取り戻したのだ。ボーイング777の底力、恐るべし。

そんな我々を出迎えに来てくれた男が、いま関西に住んでいることはいうまでもない。