新千歳空港のすぐ脇のところに、美々駅という駅がある。
この駅、以前北海道を訪れた時に鉄道撮影の拠点としたので、ここでも紹介したと思う。
美々駅は、いわゆる秘境駅らしい。
1日に数人しか利用しないし、周りには何もない。
だから日中は普通列車ですら通過する有様。
だが隣の南千歳で降り損ねて、この駅で間違って降りてしまう人が多いという。
南千歳は新千歳空港への分岐点なのだ。
ちなみに美々駅は空港の敷地に隣接してるだけであって、ターミナルまでは歩いても1時間以上かかるし、折り返しの列車だって当分来ない。
そういえば私が列車を撮影してる最中にも、スーツケースを持った女性が降り立った。
「ああ間違えたんだな」ってすぐ分かって、直後に話しかけられたがやっぱりその通り。
小さな待合室にタクシー会社の電話番号が書いてあるのを知っていたので、教えてあげた。
レンタカーで乗り付けてる東京モンの私が「送ってあげましょうか」っていう展開にはならず。
旅先で見知らぬ人の車に乗るほど怖いこともないし、断られることを承知で申し出ることでもない。
旅は人情というが、意外にドライでもある。
だけど、言うだけ言ってみればよかったかななんて、今になってちょっと思ったりして。