ラスベガスのストリップ沿いのホテルは、どこも巨大である。
隣のホテルまで歩くのに１５分かかるのは、割とマジな話。
そして、客室から駐車場までも、１０分はかかる。
しかも夜帰ってくると、駐車場が込み合って停めれないほどだ。
クルマであちこち移動する身としては、それはちょっと辛い。
そこで見つけたのが、この「トスカニー・スイーツ アンド カジノ」。
ここは最高ですよ。
広い敷地に何棟もの宿泊棟があって、３階建てだからエレベーター待ちも無いし。
宿泊棟の目の前に車を停めれるから、部屋を出て１分でクルマだ。
部屋は広い。
ストリップ沿いのホテルも広いが、その比ではない。
決して高級という意味での豪華ではないかもしれないが、清潔感はある。
そして部屋には冷蔵庫もある！
・・・当たり前だろ、というのはちょっと待ちましょう。
ラスベガスの主要ホテルは、たいがい部屋に冷蔵庫がない。
何故なら、「冷蔵庫の飲み物を飲むくらいなら、カジノに出てきて飲みなさい」というホテル側の思惑があるからだ。
冷蔵庫があったとしても、飲み物にお金を払うタイプだから、自分で買ってきたものを冷やせない。
乾燥しているラスベガスでは、これってけっこう辛いのです。
特に夜中、喉が渇いたときとか。わざわざカジノまで降りるのも面倒だ。
その点、トスカニーは空っぽの冷蔵庫だから、水とジュースを買ってきて、入れておけばOK。
こういうホテル、探せばけっこうあるのだが、トスカニーが優れているのは。
カジノがある、ということだ。
オフストリップのこういうホテルって、カジノがないところが多い。
個人的にはカジノも好きだが、カジノがあるということは、タダ酒(チップは必要)が飲めて、24時間カフェも併設されている。
ここのカフェのメシがまた、美味いのだ。
朝食メニューとか、ハンバーガーとか。
起きぬけに歩いて行ける、というのはありがたい。
そんなホテルに、１泊約３０００円で泊まれる！
クルマでいくことが必須だが、逆にクルマがあるということは、他のホテルで遊びたくなったら、クルマで出かければいいのだ。
ちなみにこのホテル、マイナーなので、ガイドブックに乗ってるわけもなく、旅行記ブログにもめったに登場しない。
以下、現地のレンタカー屋のおばちゃんとのやりとり。
おばちゃん「どこに泊まるの？行き方を教えてあげましょう」
私「トスカニー。知ってる？」
おばちゃん「え？聞いたことないねえ。」
私「フラミンゴ通り沿いにあるんだよ」
こんな感じなので、タクシーで行く場合は、一苦労するだろう。
結論。
このホテルは、レンタカー使用で、予算はそこそこで、ミーハーじゃない人には最高の場所、ということだ。
