フォトコンの入賞作品や、ネット上の素晴らしい投稿作品で、T-33を題材としたものは大抵このテールナンバー21452。
そりゃフライアブルなこの機種はもう世界に数機レベルだろうから、同じ個体がエアショーで引っ張りだこになるのは当然だ。
しかし思うのは、こうして自分も撮った機体が、撮った人の技術とシチュエーションによって全く別レベルの作品として世に出ているというわけで、まだまだ世界は広く、奥深いのだなあという事だ。
特に楽しいと思えた撮影
飛行機写真を趣味としているのだから、基本的に飛行場で撮影するときは楽しいと思っているのだが、やはり天気や場所、そして自分自身のコンディション次第でその辺の気分は変わってくる。
そして何年かに1回、飛行機を撮るのが特に楽しいと感じる瞬間があって、その一つが、10年前の初ラスベガスであった。
旅の目的はネリスのエアショーだったのだが、確かにそれは楽しかったけど、実はその前日にマッカラン空港で撮っているときが、気分的に一番満足していたような気もする。
秋のラスベガスの涼しい朝、巨大エンターテイメント都市の傍に流れるどことなくのんびりとした空気、そういうのがマッチして、ああ来てよかったなあと感じたのを覚えている。
当然日本で見られない機体もだいぶ撮れた。
ユナイテッドの757なんて、向こうではメジャーだったとしても日本には来ないのだから。
っって、これコンチネンタルだろ!(エアマイクなら普通に日本に757来てた)
夏の、幻のアプローチショット
今日は外出で、某所に行った。
仕事を終えて15時過ぎ、帰ろうかと駅まで歩いているとき、飛行機のアプローチ音が聞こえ、見上げるとAir Doの767が快晴の夏空バックに、ド順光の中降りていく様子が見えたのであった。
そう、そこは羽田のR/W16Rアプローチコース(至近)なのだ。
後でスマホ経由でATISチェックしたら視程40km。そしてこの空、この風。
もしまたそこに行く機会があって、撮影機材を持っていたとしても、きっと今日と同じ光景には出会えないだろう。撮影ってそういうもん。
昔の誌上フォトコンで、下地島で訓練をするAir Doの写真が入選したのがあったが、その記憶と見事にマッチしたのだ。
いやほんと、素晴らしい夏空だった。
文字ばかりであれなんで、自分も似たようなカットを撮ってたかな?とざっと探してみたが、ない。。
しいて言えばこんなイメージ・・でもやっぱり違うかな、構図とかそういうのじゃなくて、夏空とAir Doじゃないと成し得ないあの感じ。
出張考察
職場で、「出張」の話になった。
今の部署では出張はほぼないが、以前の職場ではそのプロジェクトが地方の顧客であれば、そこへの出張が1週間単位とかで何回かあるのも珍しくなく、気分的に「はぁ~」という感じだった。
それでも出張のない人からすれば、羨ましがられる。
私にはその感覚がよく分からん。
だって、自分の生活圏じゃない所で、しかも客先への出張で、メンバーも自分一人かせいぜい同行者一人、なわけだから、アウェー中のアウェーなわけ。
そんな環境で仕事をしろっていうんだから、そんなにいいもんじゃないだろ。
と、自分で言ってて妙に腑に落ちた。
「アウェーの地」での撮影。
4回行ってりゃ、もはやホームであったが。
品川上空通過
客先訪問で、品川に行った。
都心上空を通過する着陸コース運用が始まって以来初の、都心で見上げる機会となった。
行きは上司と2人で歩いていて、上空を通過する機体を眺めて「低いね」「そうですね~」なんて会話をしてたのだが、推定1500ftですね、なんて広げるのは止めておいた。
帰りは先に一人で出たので、デッキのところでフライトレーダー見ながらスマホカメラで待ち構えた。
ちょうどJALのA350が来るところだった。
品川上空でギヤダウンするようだ。高度は読み通り、1500ft~1700ftという感じ。
肉眼ではだいぶ大きく見えるが、写真にしたらこんなもんだ。
それでも一応、飛行機写真を撮れたという事でちょっと嬉しい。