タイトルより先に画像を見て、「サンフランシスコだ」と思った。
ここ3年間での渡米で2回、降り立った空港だ。それくらい一発で分かる。
海にせり出した空母のような滑走路。
それなりに愛着のある空港だから、関心を持ってニュースを見た。
ニュースといってもネットだが、どのみち新聞社やTV局の提供する内容だから、媒体による大差はなかろう。
そして、呆れた。
・事故機は韓国の航空会社。
・当該機でのパイロットの操縦経験は43時間。
・777神話、崩壊。
・乗客の半分は中国人。
etc...。
こんな事しか書いてないのかと。
それに対してネットユーザーのコメント、通称「ヤフコメ」然り。
いや私もね、韓国は好きではないですよ。
だけど、こういうニュースで韓国叩きをしてストレス発散するほど悪趣味じゃないね。
サッカーの国際試合で下品なプラカードを掲げるサポーターと、何も変わらないんじゃない?
ニュースの内容にしろ、読み手にしろ、論点がおかしい。
・43時間の経験しかない操縦士を使うほどコスト削減してるから安全性に難あり
だって。ほんと、ネタで言ってんのかマジなのか・・・。
43時間も実機で飛行ができるということは、免許は持ってるだろう。
機種転換の完熟訓練で操縦桿を握ることに、何の不思議があるのかね?
今日も空港でナイスランディングを行ったグレートキャプテンも、いつかは43時間だったのに。
ついでに言うと、あなたが昨日乗った飛行機の着陸を行ったのは、機長ではない事も多いですよ。
どうでしたか、やっぱり危険を感じる着陸でしたか?(笑)
あと、機種は777でしたか?777なんて毎日そこらじゅうを飛びすぎてて分かりませんよね(笑)
まあ・・・そんな感じで稚拙な情報ばかり入ってくる。
ニュースなんてそんなもん。
もう少し色々と判明して、客観的で本質のみを捉えた情報が出てくるのを待つしかないか。
何かの肩を持つつもりでもないんだけど。
そういえば昔、コクピット見学ができた頃、777の機長席で自分を迎え入れてくれたのは、昇格訓練中のコパイさんだったな。もう今頃は、ベテランキャプテンとして活躍なさっていることだろう。