600mmならさぞかし大きく撮れるんだろう。
というのは合ってるけど実はあまり意味ない。
いや、意味なくはないんだけどそういう話ではなくて…。
とよくわからんこと書いてないで、実際の写真を見た方が早い。
羽田では豪快なひねりでおなじみ、JALの737を題材に。
撮影日は違うが似たような気象条件、奇遇にも同じJA345Jだ。
これがロクヨン×1.4。
こっちがゴーヨン×1.4。
被写体のサイズに大した違いがない。
そりゃここでの撮影はトリミング前提で、同じような絵になるようにやってるからな。
だから冒頭の、大きく撮れるかどうかが意味ないっていうのはそういうことで、でも撮ってる時により大きく撮れていればトリミングの適用量も少なく済むから、結果的に画質が良くなる傾向にある、という話。
しかもブログ用にはだいぶ小さくリサイズしているので、ゴーヨンでも十分事足りるし、なんなら100-500mmで撮ってもそこそこ見れるくらいには写る。
じゃあ何で割と無理してまでロクヨンにしたのか。
それは、ロクヨンで撮ってみたかったから。それ以上でも以下でもない。
まあ実際は理由がいくつかあるがそれはまた別で書くとして、ゴーヨンで十分な写真が撮れるなら、ロクヨンだったらどうなるのか。RFには800mmとか1200mmとかのレンズもあるけどあまり現実的でない、だったら事実上の最高峰であるロクヨンでどこまで極められるか。
ほんのわずかな差にも見えるし気象条件が揃わなければロクヨンで撮ったって、条件のいい日にゴーヨンで撮った写真には敵わない。
だけど、ファインダー越しに見える像は明らかに違った。単焦点600mmで撮るというのはこういうことなんだ。
1回の撮影ではそれが「体験」レベルでしかないけど、これからはこれがスタンダードということになるわけだから、ただ機材の性能に驚いてばかりでなく、しっかりと自分のツールとして使いこなしていかないといけない。