新レンズのシェイクダウンに行ってきた。
そのレンズとは、SIGMAの150-500mmズーム。
オークションで中古を安く入手した。
純正ゴーヨンを持っていながら、いまさら500mmのズームなんて・・・と思うかもしれないが、これはこれで使う。
ゴーヨンは想像を絶する持ち運びにくさで、車じゃない移動手段で撮影に行く場合は、本当に「お荷物」という言葉がよく似合う。
いちおうネリス遠征を考慮しての新調で、これなら編隊飛行からアップまで1本でいける・・・と踏んだわけだ。
さてシェイクダウンの地は、おなじみ成田。
風向きは16で、早朝から着陸を狙う。
手振れ補正・・・オン。
だが、ファインダーが小刻みに揺れる。
ゴーヨンはかなり安定するが、このレンズは軽い分、こういう揺れになるのか?
そもそもこのレンズ、1.9キロと超軽量(個人的な見解)なので、500mmくらいの焦点距離だと逆に構えにくいのだ。
さてAF性能だが、カメラでAIサーボにしているが、ピントの微調整が激しすぎる。
なかなかうまく合わない。
超音波モーターだけど、動きがスムースとは言い難く、ゴーヨンに比べて決まる率はかなり減る。
で、画質。
だいたい2/3~1段程度絞ることになるが、傾向として、中央部はピントがきてればそれなりにいいが、周辺はかなり甘いように感じる。
正面がちのショットならまだしも、真横系の写真は厳しいかも。
総合評価であるが、500mmレンズとして見た場合、キヤノンのゴーヨンを5段階評価で5とすると、このレンズは2.5。
ちなみにシグマのゴーヨンゴは3.5かな。
それだけ、ゴーヨンとの開きがあるのだ。
逆に言えば、ゴーヨンはそれだけすごいレンズ。
そもそも定価100万円を超えるレンズだ。
定価10万円ちょっとの他社製ズームがかなうわけがない。
あえて500mmレンズとして比較してみたが、間違ってもシグマのズームが純正の単焦点を超えるわけもないし、近いところにすらいない。
と、ここまで酷評に近いことを書いたが、とにかく私はアメリカで、このレンズでエアショーを撮らなければならないのだ。
ゴーヨンが・・・とかばかり言ってないで、早くレンズの癖をつかんでいかないと。
まあレンズの描写が悪いところは、デジタル写真ならではの補正で対応がいいかも。
そういうレンズなんだ、これは。
ちなみにこのレンズ、実は300mmあたりだと、かなりいい描写をした。
400mmから悪さが目立つ感じ?
なので、このレンズは、400mm程度までが通常の撮影可能範囲と捉え、500mmにも一応できるレンズ、と考えたほうがいいかも。
500mmでの画質は、サンニッパ+テレコンといい勝負かもしれないが、ズームができるという自由さから言えば、このレンズを使うだろう。